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会長挨拶

日本麻酔科学会第68回
学術集会の開催にあたって

廣田 和美

日本麻酔科学会第68回学術集会のハイブリッド開催にあたって
会長: 廣田和美
(弘前大学大学院医学研究科麻酔科学講座 教授)


日本麻酔科学会第68回学術集会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の終息が見込めないため、ハイブリッド開催とさせていただきます。 つまり、現地開催とWEB開催の併用となります。現地開催期間は、当初の予定より1日短くして、2021年6月3日(木)~4日(金)の2日間とし、会場は予定通り神戸会場で開催することとしました。 これに合わせて6月5日(土)より、現地開催以外のWEB配信限定企画と現地で開催した企画の一部を録画したものをWEBで配信する予定です。
海外招待演者は、各国でCOVID-19の状況が異なり、また刻一刻と状況が変化することから、入国出来るかどうかも不確定となっております。 よって、企画が直前になって取り下げとなる恐れがあることから、海外招待演者は一律招聘しないこととし、今年と同様に録画ファイルを事前に送っていただいて、WEB配信とする予定です。 また、会場での3密を避けるために、大会規模を通常の1万人ではなく3~5千人規模となるように、一般演題は基本WEB開催とし、麻酔科領域講習は行わず、専門医共通講習のみを現地で行うことで、会場だけでなくポートライナーの駅での混雑も軽減する予定です。 尚、COVID-19の状況次第では、第68回学術集会もWEB単独開催となる可能性があることも、ご承知おきいただければ幸いです。
初めてのハイブリッド形式(現地+WEB)の学術集会となりますが、予定通り「百寿社会と麻酔科医」をメインテーマとして、会長企画を始め、各ワーキンググループも鋭意企画を作成しております。 また、会長企画として、女性麻酔科医の働き方改革を企画として取り上げました。昨今働き方改革が叫ばれておりますが、麻酔科領域では特に女性医師の占める割合が他の領域に比べて高いという特徴があります。 このため、コロナ禍以前より、テレワーク活用推進による女性の就労支援に取り組んでこられた野田聖子議員をお招きし、基調講演の他、シンポジウムにもご参加いただく予定です。 この企画はWEB配信のみとはなりますが、皆様も是非ご覧になりながら、より良い働き方を考えていただければと思います。
この他、第68回学術集会では新しい試みとして、英文抄録並びに英語での発表が必要とはなりますが、米国麻酔科学会(ASA)でもお馴染みの一例報告でも応募可能なMedically Challenging Casesのセッションを設置いたしました。 臨床医である以上、症例報告から学ぶことは多くあり、英語セッションではありますが、症例報告セッションを復活させた次第です。このセッションは、一般演題セッションではあるものの、会長肝煎りのセッションですので、現地での発表としました。奮ってご応募ください。
一部WEB開催とすることで、WEB講演演者の皆様方には、事前に講演ファイルを御提出いただくこととなりますし、例え現地開催予定の企画であっても不測の事態に備えて事前に録画ファイルをご提出いただく事もありますので、皆様にはお手数をお掛けし大変申し訳ありません。 しかし、円滑な大会運営とするための止むを得ない作業ですので、どうかご協力の程宜しくお願い申し上げます。
第67回学術集会がWEB単独開催でしたが、第68回学術集会は新たな方式ハイブリッド開催を行うことで、WEB開催の良い部分は残しつつ、徐々に通常開催に移行出来ればと祈念しております。 本学術集会に是非ともご参加いただき、 明日からの診療に役立つ新しい知見を多く得られることを願っております。
皆様の多数のご参加を、心よりお待ち申し上げます。

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